私は誰にも恋しない
私が玄関へ向かう途中、職員室の前の廊下で
これまた偶然にも神山先生に会った。

私は一礼だけして下を向きながら先生の前を通り過ぎる。

「ちょい待ち」

そう言って先生は私の腕を掴む。私が先生を見ると先生は笑みを浮かべていた。
でもどこか意地悪な笑みだった。

(…なんか嫌な予感する)

その嫌な予感は当たった。
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