私は誰にも恋しない
俺は律のあとをついていきホテルの外に出る。

「律、話ってなんだ?もう消灯時間過ぎてるし
今は10月だし外も寒いから早く戻ろう?」

俺が声かけても律からは何も返事がない。

律の体が震えている。

「…おい、律?どうした?」

俺に背中を向けたまま動かない律の手を俺は後ろから引っ張る。
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