私は誰にも恋しない

卒業

1年後。

卒業式が終わり、私は神山先生に呼び出され保健室へ向かう。

「先生?失礼します。」

私が部屋に入るも先生の姿が見えない。

…その時

保健室のドアが閉まる音がして振り返ると
先生が立っていた。

「…卒業おめでとう。ひかり」

「…ありがとうございます、先生」

「おい、もうお前の先生じゃないぞ。
これからは洋介って呼べよ」

「…よ…よう…ダメだ。やっぱり恥ずかしいですもん」

私は顔を赤らめる。

「…ったく、しょうがねーな。」

先生はそう言って私の体をお姫様抱っこして
ベットへと運ぶ。

「せっ先生⁈」

先生が私の体の上に追いかぶさり、耳元で言う。

「…何?お前はもう俺のものだろ?」

「そっそうだけど…その…私まだ…」

「待つよ。今度は俺が。お前がいいって言うまで。もうお前とは教師と生徒の関係じゃないからな。もうぜってー離さねーから。」

そう言って先生は私を優しく抱きしめる。

私も抱きしめ返す。

そして私達は初めて恋人同士の口づけを交わした。

これでやっと先生と生徒の関係も卒業。
これからは恋人としてずっとずーっと先生のそばにいる。大好きです、洋介。
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