私は誰にも恋しない
翌日、私は休み時間に女子生徒に囲まれてる神山先生の横を通り過ぎようとした時、急に腕を掴まれた。げっ…神山先生だ。

「鈴木さん、後でお手伝いしてほしいことがあります。保健室に来てください」

私は顔を引き攣り笑って答える。

「…はい」

そんな私達を見ていた女子は口々に言う。

「えー、先生、お手伝いなら私がやりますー」

「私もー、その子だけずるい」

先生はそんな女子達に笑みを浮かべ言う。

「ごめんね、みなさんにはまた今度頼みますから。今日は鈴木さんにどうしても頼みたい事があるので」

女子達は渋々言う。

「…わかりましたー。じゃあまた手伝ってほしいことあったらすぐに私達に言ってくださいね」

「ありがとう。では鈴木さん、いきましょうか」

そう言って先生は私の手を握り歩く。
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