ドロ甘な愛を稀血に溶かして


そんな極甘な夢を、毎晩のように見てしまうんです。



欲求不満? 


というよりも、私が環くん沼にはまっているせいだと思う。

物心ついた時にはすでに、環くんに心を奪われていたから。



「大好きだよ、環くん」


「嬉しい~ でも俺の方が大好きだからね」


「えっ? 私の方が大好きだってば」


「アハハ~ 愛の大きさで、俺に勝てるわけないでしょ? とろっとろに甘いキスで、証明してあげる」


「ひゃっ! またキス? ダダダ…ダメだよ。これ以上に甘いことされたら……心臓が壊れちゃう……」


「もっと甘攻めして、美織ちゃんの心臓を鍛えなきゃね。一生俺に溺愛されまくっても、平気なくらい強くしなきゃ」


「だ、だから……ぅん……」

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