ドロ甘な愛を稀血に溶かして
いけにえ
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☆美織side☆
ただ今、野いちご学園高等部の修学旅行中です。
環くんと関わることなく、クラス行動&グループ行動を楽しんだ私。
早くも3日目の朝になりました。
今日は遊園地で自由行動です。
いろんな友達に「美織ちゃん、一緒に遊園地まわろう」って声をかけてもらったけれど、全てお断りしちゃった。
ワンチャンあるかもって、期待をしていたくて。
『美織ちゃん、俺とアトラクションに乗りに行こう。何から乗る?』
環くんが声をかけやすい状態を、キープしておきたいんだ。
心の奥の奥では、ちゃんとわかっているよ。
環くんが私を誘うわけないって。
遊園地の入場ゲートをくぐってすぐのところで、私は30分以上も座っているけれど現れないし。