身長差25㌢の、私と彼。
…なんて。
親友への文句とツッコミが次々と頭の中に浮かんでくるけど…
ちゃんと確認しなかった自分も悪い。
てか、自分が1番悪い。
そして、はた、と気付いた。
よく考えたら、制服姿の私だけ、ホームにポツンと1人。
こういう時って、どうすればいいと?
パニック状態で頭がちっとも働かなくて、ますます焦る。
それに…
『皆と離れて、独りぼっち』という状況に置かれている実感が徐々に湧いてきて、急に心細くなってくる。
目元がうるうるしてきた。
あ、やば。涙でそ。
こんな公衆の面前で、高校生が泣き出すなんて、恥ずかしすぎる。
そう思って、グッと涙を堪えていると…
ポン
突然、誰かに肩を叩かれた。
きっと葵だ!
嬉しくて、ぱぁぁと笑顔になっているのを自覚しながら、ぐりんと後ろを振り返ってみた。
すると、そこに立っていたのは…