その恋は甘くて危険【番外編追加済み】
ほらと言って包帯を巻かれた肩を見せる潤さん。
よかった、大丈夫そうで……
潤さんの明るさに張り詰めていた空気が和らぐのを感じた。
「潤、ごめ……」
「あー、謝らなくていいから!っていうか、俺にそんな態度取るの輝悠らしくない!むしろ、何か気持ち悪いんですけど!」
「ははっ。言ってくれるね、潤」
「ほんとのことじゃん!」
いつもと立場が逆転してる……
それにしても、さすが潤さん。
輝悠先輩が少し笑顔になった。
「それよりさ、未珠ちゃんと話し合った方がいいと思うよ!」
「あぁ、そうだね。未珠ちゃん、俺の部屋に一緒に来てくれる?」
「あ、はい。分かりました」
「それと、父さん。後で話したいことがあるんだけど……」
「あぁ、分かった。俺は執務室にいるから、後で来い」
「了解。未珠ちゃんとの話が終わったら、すぐ行くから」