その恋は甘くて危険【番外編追加済み】
そして、笑顔を作ろうとして失敗したようなそんな笑顔を浮かべる輝悠先輩。
今から私は何を言われるんだろう……?
聞くのが怖い……
そんな心境になった。
「……未珠ちゃん、俺と別れてほしい」
「えっ」
急に告げられた別れの言葉に動揺した。
そんな、別れるなんて……
「どうしてですか?もしかして、私のこと好きじゃなくなったんですか?」
洗脳で感情を変えられてしまった……?
あり得そうな気がして、生きた心地がしない。
「ううん、未珠ちゃんのことは今でも好きだよ。でも、俺にもう未珠ちゃんと付き合う資格なんてない。洗脳されたからと言って、未珠ちゃんに拳銃を向けた、未珠ちゃんを殺してもおかしくない状況だったんだ。守るとか言っときながら、俺は……だから、俺と別れて。未珠ちゃん」