その恋は甘くて危険【番外編追加済み】
「潤」
輝悠先輩の潤さんを呼ぶ声が低い気がする。
「あっ、ごめん!俺、邪魔しちゃった?」
「見て分からない?」
「ごめん、輝悠ー!」
いつものやりとりに何だかほっとした。
まぁ、残念な気持ちもあるけど……
「はぁ。で、何?」
「桜子ちゃんが来たよって伝えにきたんだよ!」
「桜子が?」
「そう!今、客室にいるから!」
明らかに面倒くさそうな顔をした輝悠先輩。
行く気なさそう……
「輝悠先輩、行きましょう?桜子ちゃんが待ってるんですから」
「……分かった。行くよ」
「おー、凄っ!輝悠、未珠ちゃんにはすっかり従順だねー」
「潤、その言い方やめてくれない?」
「何で?事実じゃん!」
そこから軽い言い合いが始まった。