その恋は甘くて危険【番外編追加済み】
「いえ、わたくしの用件はまだ終わってませんわ。未珠さん、わたくしと連絡先を交換してもらえません?この間は交換せずに帰りましたもの」
「うん、もちろん……」
「駄目だよ」
いいよと言おうとしたのに、何故か輝悠先輩に駄目だと言われてしまった。
「あら、嫉妬深い男は嫌われますわよ?」
「桜子、うるさいよ」
嫉妬……?
まさかと思ったけど、輝悠先輩は否定しなかった。
「ふふっ。未珠さん、輝悠さんは気にせず交換しましょう?」
「あ、うん、そうだね」
スマホを取り出して、さっさと連絡先を交換した。
桜子ちゃんは満足そうに笑った。