その恋は甘くて危険【番外編追加済み】





あ、あの人、久我先輩だ……


休日に友達と一緒に遊んだ後の帰り道で、久我先輩を見かけた。


せっかくだし、声をかけようかな……?


そう思って、久我先輩の方に駆け出した。


すると、急に先輩は人気のない路地裏へと入っていった。


それについていく形で、私も路地裏へと入る。


何かストーキングしてるみたい……


そんなことが頭に過りながらも、先輩についていく。


そこで、ピタッと先輩の足が止まった。


「俺をつけてきてるみたいだけど、そんな命知らずさんは誰?」


振り向かずに先輩は語りかける。


普段からは想像もつかないくらい冷たい声だ。


その声色に思わずビクッとしながら名乗り上げることにした。

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