その恋は甘くて危険【番外編追加済み】
「怖がらせちゃったね。でも、大丈夫。未珠ちゃんのことは必ず俺が守るから」
真剣な瞳に、そんな場合じゃないのに思わずドキッと胸が高鳴る。
輝悠先輩がかっこよすぎるから、ドキドキするのは仕方ないよね。
心の中で言い訳した。
「輝悠がそんなことを言うようになるとはな。だが、覚えておけ。これから狙われるのはお前のスケだ。お前に守り抜く覚悟はあるのか?」
試すような視線を輝悠先輩に投げけていた。
輝悠先輩は何て答えるんだろう……?
「もちろんあるよ。未珠ちゃんのことは必ず守り抜く」
その瞳には覚悟がこもっていた。
「ふむ、その様子なら大丈夫そうだな。篠宮との縁談を進める必要はなさそうだ」
返したその言葉には気になるワードが入っていた。
縁談……?
「まだその話終わってなかったの?」
「一応はな。今度、断りの返事を告げるから安心しておけ」
「そうしてくれると助かる」