その恋は甘くて危険【番外編追加済み】
「それにしても、あなた相当愛されてるわね~!あなたと話してる間、ずっとあなたの彼氏からの怖い視線が私に突き刺さってるんだから!」
耳打ちで声をかけられたけど、声が大きいから多分聞こえちゃってる。
輝悠先輩を見ると、確かに怖い顔をしていた。
「もうそろそろ離れてもらってもいいですか?」
「あらあら、随分独占欲が強いのね~!もちろん分かってるわ!ちゃ~んと離れるわよ!」
宣言通り、離してもらえた。
「未珠ちゃん、もう行こうか」
「あ、はい」
輝悠先輩についていく形で建物から出た。
「未珠ちゃん、家まで送らせてもらってもいい?ほら、龍島組のことがあるし、俺といればまだ安全だと思う」
「えっと、分かりました。お願いします」