その恋は甘くて危険【番外編追加済み】
家の中に入っていこうとしたら、呼び止められた。
何だろう……?
「何です……」
振り向くと、キスをされた。
今度は唇に。
意識すると同時に、顔が真っ赤になった。
「ごちそうさま。ありがとう」
「もう、何言ってるんですか!じゃあ、もう中に入ります」
禄に挨拶もせず、輝悠先輩から逃げるように家の中に入った。
そのまま玄関で蹲る。
ドキドキと心臓の音がうるさい。
こんなに私は余裕ないのに、輝悠先輩は余裕たっぷりでずるいよ……
お母さんに声をかけられるまで、私は蹲ったままだった。