その恋は甘くて危険【番外編追加済み】
*
ようやく○○倉庫に着いた。
ここか……
何か妙な気配だな。
閉まっていたシャッターを無理矢理開けると、そこは真っ暗だった。
人の気配は感じる。
でも、暗くてどこにいるのか分からない。
「よく来たな」
声がしたと同時に明かりがついた。
暗闇から一転し、眩しさのあまり思わず目を瞑る。
「まさか、本当に1人で来たのか?」
「お前達、龍島組が1人で来いと指示したからね。もちろん、1人で来たよ」
何やら疑っている様子だが、これは事実。
少し経つと、ようやく信じてくれたらしい。
「ふん、まぁいい。本当に1人で来たみたいだからな。その度胸は褒めてやろう」
と嬉しくも何ともないことを言われた。
人数はざっと100人くらい。
これだけの人数を相手にするのはさすがに骨が折れそうだ。
まぁ、負けはしないけど。