その恋は甘くて危険【番外編追加済み】
「それはどうも」
嬉しくはないけど、とりあえずお礼を言っておいた。
「この人数を前にして随分余裕そうな面だな。よし、てめえら。この余裕面した男の隙を作れ。いいな」
何かを企んでるみたいだ。
これは隙を作らせたらいけないようだね。
「うおぉ……!」
一斉に襲いかかってきた奴ら。
懐からはチャカ(拳銃)を取り出している奴もいる。
チャカの弾を避けながら、どんどん伸していく。
「グアッ……」
聞こえる呻き声。
俺は生憎チャカを持ってきていないから、素手で殴ってるわけだけど手には血がべっとりとついていた。
「そこまでだ!」
チャカを俺に向けてきた奴に拳を向けたところで、声が上がった。