その恋は甘くて危険【番外編追加済み】
*
目を覚ますと、何やら実験室のようなところに移動していた。
起き上がろうとすると、何かで繋がれていて起きられない。
「起きたか。くくっ、久我組の若頭も落ちたもんだな。罠に引っかかるとは……」
「今から俺に何をするつもり?」
「チッ、遮んじゃねぇよ。まぁ、今の俺は気分がいいから、特別に教えてやる。お前は今から洗脳を受けてもらうことなるんだ」
洗脳……
これはまずい状況になったな……
「おっと、大人しくしとけよ?直に終わる」
脳に何やら被せられた。
「おい、スイッチを入れろ」
「はっ」
何かが頭に流れ込んでくるようなそんな感覚。
「くっ、あああぁ……!」
未珠ちゃん……
もう1度意識を手放す前に思い浮かんできたのは、未珠ちゃんの顔だった。