王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~
「おい、まだ時間があるし茶でも飲んでいくか?」
いつもなら決して自分から誘わないのに、気づけばライオネルはそんなことを口走っていた。
エイミーが少し驚いた顔をした後で、にこりと、これまた手本のような笑みを浮かべる。
「いえ、今日はこれで。殿下もお忙しいでしょうから」
「そうか……」
断られて、胸が痛いのはどうしてだろう。
(そういえば……今日はクッキーがないんだな)
いつも週末には必ず持ってくる手作りクッキーが、今日はない。
エイミーが丁寧に楽譜を片付けると、もう一度ライオネルに向かって一礼して、防音室を出ていく。
いつもなら決して自分から誘わないのに、気づけばライオネルはそんなことを口走っていた。
エイミーが少し驚いた顔をした後で、にこりと、これまた手本のような笑みを浮かべる。
「いえ、今日はこれで。殿下もお忙しいでしょうから」
「そうか……」
断られて、胸が痛いのはどうしてだろう。
(そういえば……今日はクッキーがないんだな)
いつも週末には必ず持ってくる手作りクッキーが、今日はない。
エイミーが丁寧に楽譜を片付けると、もう一度ライオネルに向かって一礼して、防音室を出ていく。