王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~
「はいはいはい、鍵はかかっていませんよー」
陽気な声がして、片手にパンを持ったウォルターが扉を開けて、それから目を丸くする。
「何してるんですか殿下」
「エイミーが気絶した。そして熱がある」
ウォルターはさっと表情を引き締めると、ライオネルにエイミーをベッドに寝かせるように指示を出した。
エイミーをベッドに寝かせると、パンを置いて手を拭いたウォルターがエイミーの脈を確かめ、それから熱を測る。
「微熱ですね。脈は少し早いですがまあ正常の範囲内です。少し休めば目を覚ますと思いますよ」
「そうか……」
ライオネルはホッと息を吐き出す。
突然エイミーがくたりとして動かなくなったので、心臓が凍り付きそうになったが、ひとまずは大事ないらしい。よかった。
「屋上にいろいろ置いてきたままなんだ。片付けてくるからエイミーを見ていてくれ」
「それは構いませんが……なんでエイミー様は気絶したんです?」
「俺もわからん!」
ライオネルはエイミーに好きだと告白しただけだ。それなのに突然エイミーが気を失ったのである。ライオネルにも意味がわからない。
陽気な声がして、片手にパンを持ったウォルターが扉を開けて、それから目を丸くする。
「何してるんですか殿下」
「エイミーが気絶した。そして熱がある」
ウォルターはさっと表情を引き締めると、ライオネルにエイミーをベッドに寝かせるように指示を出した。
エイミーをベッドに寝かせると、パンを置いて手を拭いたウォルターがエイミーの脈を確かめ、それから熱を測る。
「微熱ですね。脈は少し早いですがまあ正常の範囲内です。少し休めば目を覚ますと思いますよ」
「そうか……」
ライオネルはホッと息を吐き出す。
突然エイミーがくたりとして動かなくなったので、心臓が凍り付きそうになったが、ひとまずは大事ないらしい。よかった。
「屋上にいろいろ置いてきたままなんだ。片付けてくるからエイミーを見ていてくれ」
「それは構いませんが……なんでエイミー様は気絶したんです?」
「俺もわからん!」
ライオネルはエイミーに好きだと告白しただけだ。それなのに突然エイミーが気を失ったのである。ライオネルにも意味がわからない。