王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~
「……、は?」
エイミーが真顔ではっきりと告げると、パトリシアが思わずと言ったようにぽかんとした表情を浮かべた。
「だから、殿下はわたしが大好きです。わたしたち、ちゃんと両想いですよ。勝手に殿下がわたしを嫌いなことにしないでください」
「何を言っているの?」
「だから、両想いなんですってば。わたし、殿下と両想いなんです! 殿下からちゃんと好きだって言葉をもらいました! そこを間違えられると、わたしも冷静では――」
むっと眉を寄せてエイミーがパトリシアに反撃しようとしたときだった。
「こらそこのモモンガ、やめろ! 話を脱線させてどうする‼」
あきれたような、けれども真っ赤な顔のライオネルが目を開けて、まるで何事もなかったかのようにその場に立ち上がった。
エイミーが真顔ではっきりと告げると、パトリシアが思わずと言ったようにぽかんとした表情を浮かべた。
「だから、殿下はわたしが大好きです。わたしたち、ちゃんと両想いですよ。勝手に殿下がわたしを嫌いなことにしないでください」
「何を言っているの?」
「だから、両想いなんですってば。わたし、殿下と両想いなんです! 殿下からちゃんと好きだって言葉をもらいました! そこを間違えられると、わたしも冷静では――」
むっと眉を寄せてエイミーがパトリシアに反撃しようとしたときだった。
「こらそこのモモンガ、やめろ! 話を脱線させてどうする‼」
あきれたような、けれども真っ赤な顔のライオネルが目を開けて、まるで何事もなかったかのようにその場に立ち上がった。