王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~
「忠告助かった。俺はどうやらあのモモンガにペット的な愛着を感じはじめていたのかもしれない。だがあれはモモンガであってモモンガではないんだ。ペットにはできん」
「……何言ってるんですか殿下」
「とにかくモモンガと人間は一緒に暮らせないということを、きっちり理解させてやらねば」
「意味がわかりませんよ。結局モモンガなんですかモモンガじゃないんですか」
「モモンガだ!」
「違いますエイミー様は人間ですよ」
ウォルターは嘆息して首を横に振った。
「モモンガだとか、落とし穴だとか、もうお互いに十六歳なんですから、そろそろそのあたりを抜きにして向き合う時期じゃないんですか? いつまでも子供みたいなことを言うのをやめて自分の気持ちと向き合わないと、そのうち痛い目にあいますよ」
「だから向き合っているじゃないか。俺はあいつとの婚約を解消したいんだ。それより頭痛薬をよこせ。朝から頭が痛いんだ」
「気圧ですかね? 殿下は気圧の影響を受けやすいんで。……はいどうぞ。食後ですよ」
「……何言ってるんですか殿下」
「とにかくモモンガと人間は一緒に暮らせないということを、きっちり理解させてやらねば」
「意味がわかりませんよ。結局モモンガなんですかモモンガじゃないんですか」
「モモンガだ!」
「違いますエイミー様は人間ですよ」
ウォルターは嘆息して首を横に振った。
「モモンガだとか、落とし穴だとか、もうお互いに十六歳なんですから、そろそろそのあたりを抜きにして向き合う時期じゃないんですか? いつまでも子供みたいなことを言うのをやめて自分の気持ちと向き合わないと、そのうち痛い目にあいますよ」
「だから向き合っているじゃないか。俺はあいつとの婚約を解消したいんだ。それより頭痛薬をよこせ。朝から頭が痛いんだ」
「気圧ですかね? 殿下は気圧の影響を受けやすいんで。……はいどうぞ。食後ですよ」