王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~
☆☆☆
それは、エイミー・カニングが五歳の四月のことだった。
興味を持ったことは何でもさせるというカニング侯爵夫妻の教育理念のもとのびのびと育っていたエイミーは、朝から意気揚々と庭に出ていた。
というのも、今日、王子様が来るというのである。
この時国王夫妻は、七歳のお披露目と同時に王太子になるライオネルの婚約者選びに躍起になっていた。
何事もなければ次期王になるライオネルの婚約者は、家柄が家族の思想など、いくつもクリアしなければならない項目がある。
国王夫妻や大臣たちが何年も吟味に吟味を重ねて候補を五名まで絞り込んで、ようやく本人たちの顔合わせを行い相性を確認しようという運びになったのがこのころのことだった。
そしてその五名の中に、重鎮カニング侯爵の娘エイミーも名を連ねていたわけだ。
それは、エイミー・カニングが五歳の四月のことだった。
興味を持ったことは何でもさせるというカニング侯爵夫妻の教育理念のもとのびのびと育っていたエイミーは、朝から意気揚々と庭に出ていた。
というのも、今日、王子様が来るというのである。
この時国王夫妻は、七歳のお披露目と同時に王太子になるライオネルの婚約者選びに躍起になっていた。
何事もなければ次期王になるライオネルの婚約者は、家柄が家族の思想など、いくつもクリアしなければならない項目がある。
国王夫妻や大臣たちが何年も吟味に吟味を重ねて候補を五名まで絞り込んで、ようやく本人たちの顔合わせを行い相性を確認しようという運びになったのがこのころのことだった。
そしてその五名の中に、重鎮カニング侯爵の娘エイミーも名を連ねていたわけだ。