コーヒーにはお砂糖をひとつ、紅茶にはミルク —別れた夫とお仕事です—
「むしろ…倒れたことも、デザイン出来なくなってることも、あの言葉も…全部…心配してる。俺が水惟を追い詰めてしまったんじゃないかって—」
蒼士が言い終わる前に、水惟は首をぶんぶん横に振った。
「そんなことない!悪いのは全部私だもん!蒼士は悪くない!」
(………)
「だから…だから、別れるなんて言わないで!」
気づくと水惟は蒼士の服の袖を掴み、大粒の涙を溢していた。
「ごめん。今これ以上、夫婦でいるのは無理なんだ。」
「なんで…?悪いところがあるなら直すから…」
蒼士は首を横に振った。
「水惟には悪いところなんて無いよ。」
「ならなんで!?やだ!どうして!?ずっと一緒にいるって言ったじゃない…!」
「………」
「やだ!蒼士!やだぁ…」
水惟は子どものように泣きじゃくっている。
「それともう一つ—」
下を向いて泣いている水惟を悲痛な顔で見ながら蒼士が続けた。
「深端も辞めてほしい」
蒼士が言い終わる前に、水惟は首をぶんぶん横に振った。
「そんなことない!悪いのは全部私だもん!蒼士は悪くない!」
(………)
「だから…だから、別れるなんて言わないで!」
気づくと水惟は蒼士の服の袖を掴み、大粒の涙を溢していた。
「ごめん。今これ以上、夫婦でいるのは無理なんだ。」
「なんで…?悪いところがあるなら直すから…」
蒼士は首を横に振った。
「水惟には悪いところなんて無いよ。」
「ならなんで!?やだ!どうして!?ずっと一緒にいるって言ったじゃない…!」
「………」
「やだ!蒼士!やだぁ…」
水惟は子どものように泣きじゃくっている。
「それともう一つ—」
下を向いて泣いている水惟を悲痛な顔で見ながら蒼士が続けた。
「深端も辞めてほしい」