コーヒーにはお砂糖をひとつ、紅茶にはミルク —別れた夫とお仕事です—
水惟の気持ち、蒼士の想い
——— 深端も辞めてほしい
一瞬、停止ボタンでも押されたかのように水惟の泣き声が止み、パッと蒼士の方を向いた。
目からは涙が流れ続けている。
「なんで……そんなこと言うの…?」
「私が、デザイン…出来なくなったから…?」
「それも、肯定も否定もできない」
「なんで…ひどいよ…私が使えなくなったから…ぜんぶ…ぜんぶ取り上げるの…?」
水惟の顔から血の気が引き、また悲痛さを増す。
「水惟、そうじゃないよ。」
否定する蒼士に、水惟は取り乱したように首を横に振る。
「嘘!何が違うって言うの!?」
蒼士は水惟の両肩を掴むようにして支え、自分の方を向かせ、目を見据えた。
「最後まで聞いて欲しいって言っただろ?」
「…もう聞きたくない…」
水惟は顔を背けた。
「水惟」
「…私のこと…嫌いになったって言うんでしょ…?」
「…そうだな—」
「水惟のことはもう好きじゃない—」
水惟は顔を背けたまま、苦しそうな表情をした。
一瞬、停止ボタンでも押されたかのように水惟の泣き声が止み、パッと蒼士の方を向いた。
目からは涙が流れ続けている。
「なんで……そんなこと言うの…?」
「私が、デザイン…出来なくなったから…?」
「それも、肯定も否定もできない」
「なんで…ひどいよ…私が使えなくなったから…ぜんぶ…ぜんぶ取り上げるの…?」
水惟の顔から血の気が引き、また悲痛さを増す。
「水惟、そうじゃないよ。」
否定する蒼士に、水惟は取り乱したように首を横に振る。
「嘘!何が違うって言うの!?」
蒼士は水惟の両肩を掴むようにして支え、自分の方を向かせ、目を見据えた。
「最後まで聞いて欲しいって言っただろ?」
「…もう聞きたくない…」
水惟は顔を背けた。
「水惟」
「…私のこと…嫌いになったって言うんでしょ…?」
「…そうだな—」
「水惟のことはもう好きじゃない—」
水惟は顔を背けたまま、苦しそうな表情をした。