コーヒーにはお砂糖をひとつ、紅茶にはミルク —別れた夫とお仕事です—
「…そんなんでいいのかなぁ…」
「今日、湖上さんがなんで赤いロゴを選んだかわかる?」
「え…?」
「あのロゴが一番良いデザインだったってのがもちろん一番の理由だろうけど…あのロゴをデザインするときに水惟は水惟なりにjärviのことを考えて、その気持ちをちゃんと込めて—」
蒼士が自分のデザインの話をするのがなんだか懐かしくてくすぐったい。
「それを今日、水惟の言葉で湖上さんに伝えたからあのロゴが選ばれたんだよ。」
「そ、そうなのかな…」
水惟は照れ臭そうにポツリと言った。
「何よりデザイナーにはデザインがあるから、それを見れば難しい言葉を並べたスピーチよりも水惟の素晴らしさが伝わる。どんなに背伸びしたってバレちゃうんだから、スピーチはデザインと同じ“水惟らしさ”で良いんだよ。」
(そういえば、ナチュラルに“素晴らしさ”とか言えちゃう人だった…)
蒼士の言葉に、水惟は肩の力が抜けたような気がした。
「今日、湖上さんがなんで赤いロゴを選んだかわかる?」
「え…?」
「あのロゴが一番良いデザインだったってのがもちろん一番の理由だろうけど…あのロゴをデザインするときに水惟は水惟なりにjärviのことを考えて、その気持ちをちゃんと込めて—」
蒼士が自分のデザインの話をするのがなんだか懐かしくてくすぐったい。
「それを今日、水惟の言葉で湖上さんに伝えたからあのロゴが選ばれたんだよ。」
「そ、そうなのかな…」
水惟は照れ臭そうにポツリと言った。
「何よりデザイナーにはデザインがあるから、それを見れば難しい言葉を並べたスピーチよりも水惟の素晴らしさが伝わる。どんなに背伸びしたってバレちゃうんだから、スピーチはデザインと同じ“水惟らしさ”で良いんだよ。」
(そういえば、ナチュラルに“素晴らしさ”とか言えちゃう人だった…)
蒼士の言葉に、水惟は肩の力が抜けたような気がした。