コーヒーにはお砂糖をひとつ、紅茶にはミルク —別れた夫とお仕事です—
「帰りの車なんて笑顔ゼロだったんだよ?あのさわやか営業マンの深山さんが。」
「へー」
芽衣子も冴子もニヤニヤしている。
「あ、そういえば、深山さんが水惟のLIME知りたそうにしてたけど。」
「え?」
「教えていいか、水惟に確認しましょうか〜?って聞いたら、“絶対断られるだろ”って言ってた。」
芽衣子は蒼士のモノマネをしながら言った。
「ねえ水惟、深山さんにLIME教えちゃダメ?」
「えーうーん…」
パーティーの前に聞かれていたら、きっと教えていた。
「…LIMEで話すことないと思う…」
「えー深山さんがかわいそうじゃん!」
(もーーー!さっきからー!!)
———ドンッ!
水惟が持っていたモヒートのグラスをテーブルに力強く置いた。
「うるさいのはメーちゃんの方でしょっ!!」
ドスの聞いたような声を出すが、水惟なのであまり怖くはない。
「え?水惟?目が据わってる…」
「さっきから深山さん深山さんって!フラれたって言ってるのに!」
「水惟?」
「あ!ちょっとこの子、私たちのお酒まで飲んじゃってるわ…」
「失恋して悲しいのに…ひどいよぉ…」
今度はメソメソと泣き出した。
「わ〜もう水惟ー!ごめんて!泣かないでよ。」
「…違うわよメー子、そういえば水惟ってたまにこうなってたわ。お酒飲みすぎたら泣いたり笑ったり怒ったり…」
冴子が昔を思い出して言うと、芽衣子も何かを思い出した。
「あ、それで最後は…」
10分後
「水惟?おーい…水惟ー?」
「…どうする?これ…」
水惟はテーブルに突っ伏して熟睡していた。
「へー」
芽衣子も冴子もニヤニヤしている。
「あ、そういえば、深山さんが水惟のLIME知りたそうにしてたけど。」
「え?」
「教えていいか、水惟に確認しましょうか〜?って聞いたら、“絶対断られるだろ”って言ってた。」
芽衣子は蒼士のモノマネをしながら言った。
「ねえ水惟、深山さんにLIME教えちゃダメ?」
「えーうーん…」
パーティーの前に聞かれていたら、きっと教えていた。
「…LIMEで話すことないと思う…」
「えー深山さんがかわいそうじゃん!」
(もーーー!さっきからー!!)
———ドンッ!
水惟が持っていたモヒートのグラスをテーブルに力強く置いた。
「うるさいのはメーちゃんの方でしょっ!!」
ドスの聞いたような声を出すが、水惟なのであまり怖くはない。
「え?水惟?目が据わってる…」
「さっきから深山さん深山さんって!フラれたって言ってるのに!」
「水惟?」
「あ!ちょっとこの子、私たちのお酒まで飲んじゃってるわ…」
「失恋して悲しいのに…ひどいよぉ…」
今度はメソメソと泣き出した。
「わ〜もう水惟ー!ごめんて!泣かないでよ。」
「…違うわよメー子、そういえば水惟ってたまにこうなってたわ。お酒飲みすぎたら泣いたり笑ったり怒ったり…」
冴子が昔を思い出して言うと、芽衣子も何かを思い出した。
「あ、それで最後は…」
10分後
「水惟?おーい…水惟ー?」
「…どうする?これ…」
水惟はテーブルに突っ伏して熟睡していた。