ピンクの姫が無自覚攻撃を繰り出すので、ブルーの侍が困惑しています(アンジュと近藤)
「攻撃は奇襲が有効です。
まず、最初に右と左の端の奴からいきましょう。
逃げ道を確保したいので、こちらに出て来た時を狙います」
久遠が指でOKサインを出した。
「近藤は、すぐにアンジュを脱出させてくれ。
残りは俺が何とかする」
久遠は目をキラキラさせて言ったが、近藤は、口をへの字に曲げてうなずいた。
近藤の道場では、ストリートファイトは固く禁じられている。
一人の男が、ナイフをチラチラ振りながら、アンジュに近づいた。
「おとなしくしな。
そうでないと、きれいな顔に傷がついてしまうぞ」
「おい、怪我させたら、売れなくなっちまう。
注意しろ」
「こっちに来ないでよ!!」
アンジュの声が、悲鳴のように響いた。
「車は用意してあるな」
「ああ、この先の空き地に置いてある」
男二人がアンジュを挟みこむようにして、腕をつかんだ。
「いやっ!触らないで!!」
「大声を出されるとやっかいだ」
そばにいた男がガムテープを取り出し、アンジュの口に張り付けた。
それから細いロープを取り出して、手首を縛り上げた。
それを見ると、近藤は上着を脱いで、ネクタイをはずして手の甲に巻いた。
まず、最初に右と左の端の奴からいきましょう。
逃げ道を確保したいので、こちらに出て来た時を狙います」
久遠が指でOKサインを出した。
「近藤は、すぐにアンジュを脱出させてくれ。
残りは俺が何とかする」
久遠は目をキラキラさせて言ったが、近藤は、口をへの字に曲げてうなずいた。
近藤の道場では、ストリートファイトは固く禁じられている。
一人の男が、ナイフをチラチラ振りながら、アンジュに近づいた。
「おとなしくしな。
そうでないと、きれいな顔に傷がついてしまうぞ」
「おい、怪我させたら、売れなくなっちまう。
注意しろ」
「こっちに来ないでよ!!」
アンジュの声が、悲鳴のように響いた。
「車は用意してあるな」
「ああ、この先の空き地に置いてある」
男二人がアンジュを挟みこむようにして、腕をつかんだ。
「いやっ!触らないで!!」
「大声を出されるとやっかいだ」
そばにいた男がガムテープを取り出し、アンジュの口に張り付けた。
それから細いロープを取り出して、手首を縛り上げた。
それを見ると、近藤は上着を脱いで、ネクタイをはずして手の甲に巻いた。