ピンクの姫が無自覚攻撃を繰り出すので、ブルーの侍が困惑しています(アンジュと近藤)
「あーーんな可愛いお嫁さんなら、鼻の下伸ばしちゃうでしょ?
アンタからなかなか、そう言った話が出てこないので、お見合いも考えていたみたいだし」

「そっちも、いろいろ考えていたんだ」

近藤は目元まで、布団をひき上げた。

「じゃぁ、未来のお嫁さんを連れてくるわね」

母親が椅子から立ち上がったので、近藤は慌てて

「まだ、何も彼女には、言っていないから!!」

また、めまいがして、ベッドに沈み込んだ。

「もう、起きちゃだめ!」

母親が近藤の顔をのぞき込み、掛け布団をポンポンと軽く叩いた。

「そう、でもそのうちに、未来の姑として、アンタの好きな筑前煮を教えるけどね」

「お姫様だから、何もできないよ」

近藤が小さく返事をすると、
母親が目を細めて、指でピースサインをした。

「早く孫の顔がみたいわ」

近藤は急いで布団をひき上げ、顔を隠そうとしたが、
母親は、すぐ病室から出ていった。
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