ピンクの姫が無自覚攻撃を繰り出すので、ブルーの侍が困惑しています(アンジュと近藤)

ラッキースケベ!

アンジュは久遠の顔を見て、助けを求めるようにしたが

「アンジュ、近藤と同じように座るんだ。
膝に手をつけてね」

久遠が立ち上がり、ひざまずくアンジュの両肩に手を置いて、軽く押した。

アンジュはとまどいながらも、なんとか膝を折り曲げ正座をした。

「や・・苦しい」

「アンジュ、君はここで悪いことをした。
これから、日本式の説教がある」

久遠はそう言ってニヤニヤ笑いながら、ソファーに戻り腕組みをした。

近藤は、正座をしたアンジュに向かい、

「背筋をまっすぐに!動かないっ!!」

近藤の気迫に、アンジュは膝に置いた手に力が入った。

「そもそも、あなたの年齢で、酒、たばこはいけません。
親だって心配するでしょう!!」

「親」というワードに、アンジュの目がクッと開かれた。

「はぁ?あいつらなんて、自分の好き勝手な事ばかりしているじゃない。
パパだって、家に帰ってこない。
今はスペインで、愛人とバカンスを楽しんでいる。

ママはね、彼氏がいるの。
それもママよりずっと若い男で、そっちはギリシアに旅行よ。
二人とも、いつも家にいないの。
私には興味も関心もないって!」

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