生徒会は私を狙っていた!?
「おい。お前か?裏口入学した転入生は」



…?裏口入学って聞こえたけど転入生って言ってるしわたし、だよね?



「はじめまして。一ノ瀬 結芽って言います。転入生ですけど裏口入学ではありません!」



勢いよくそう言い切ると迎えに来てくれた人(?)は少し驚いたような顔をして、にやっと笑った。



「そうか。あの頭がおかしいやつが作ったテストを満点合格なんて、不可能だと考えていたからつい裏口入学を疑ってしまった。
悪かったな」

「いえ!というか、この学校って入学試験ありました?なんかプリントを数十枚解いたら合格になったんですけど…」

「それが入学試験だ。というか数十枚って…それを全問正解したのか?」

「は、はい。あのプリントで偏差値が高いこの学園に行けるなんて…たしかに頭のおかしい人が作ってますね。」

「無自覚、か。ふっ、面白いな」



何かをボソッと言っていたけど小さな声で聞こえなかった。
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