生徒会は私を狙っていた!?
玲人兄の前でここまで大きな声を出したのは初めてかもしれないっていうくらい、大きな声で叫んだ。

だって、玲人兄が大きすぎる勘違いをしてたから。




『玲人兄はさ、ペットは家族って思わない?
中野家が飼ってる猫のミーナも家族じゃないの?』



『そんなに家族に決まって…!』



『一緒じゃん!ミーナだって血は繋がってないよ?
でも家族なんでしょ、しゃあ玲人兄も家族に決まってるじゃん!』



あれ、声大きすぎたかな?玲人兄目をパチパチして固まっちゃった。



『れ、玲人兄大丈夫?』



『うん、大丈夫になった。』



大丈夫になったって言いながら玲人兄泣いてる!

もしかして、私が泣かしちゃった?



『泣いてるよ?』



『これは、嬉し涙だから。

ねえ、結芽。僕ゆめのことが好きになっちゃったみたい。結芽は僕のこと、すき?』



何言ってるんだろ?そんなの




『好きに決まってるよっ!』



『…そっかぁ』




あ、れ?なんか、玲人兄の笑顔がいつもと違う…


ゾクッとした。笑ってるのにとっても怖い



『玲人兄?なんか、変…』



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