辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~
「……疲れた」
歩き始めて二十分ぐらいだろうか。走り回っていたつもりだけれど、まだ、体力が完全に回復していないのかもしれない。
「じゃあ、お嬢さんは俺が抱っこで。いいっすか?」
と言い出したのは、アルドだった。
きょとんとして、エルはアルドを見上げる。
彼、今まで騎士団の中で浮いていると思っていた。こんなところまでついてきてくれるというのをそもそも想定していなかったし、エルを抱っこしてくれるような親切心を持っているとも思っていなかったのだ。
「いや、エルは俺が抱っこするし!」
「僕が抱いても」
「俺だって、兄さん達には負けないし!」
と、三兄弟が口々に反論する。それを見てアルドは苦笑した。
歩き始めて二十分ぐらいだろうか。走り回っていたつもりだけれど、まだ、体力が完全に回復していないのかもしれない。
「じゃあ、お嬢さんは俺が抱っこで。いいっすか?」
と言い出したのは、アルドだった。
きょとんとして、エルはアルドを見上げる。
彼、今まで騎士団の中で浮いていると思っていた。こんなところまでついてきてくれるというのをそもそも想定していなかったし、エルを抱っこしてくれるような親切心を持っているとも思っていなかったのだ。
「いや、エルは俺が抱っこするし!」
「僕が抱いても」
「俺だって、兄さん達には負けないし!」
と、三兄弟が口々に反論する。それを見てアルドは苦笑した。