辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~
「お嬢さんは、俺じゃ不満でしょうけど――ま、死なれちゃ後味悪いんで、そこは我慢してくださいっす」
と、ぼそっと付け足したのは、たぶんエルの耳にしか届いていない。
(……やる気なさそうに見えてたんだけどな)
普段、仲間とは距離を開けているように見えていたけれど、彼には彼なりのなんらかのポイントがあるらしい。
たしかに、ここは魔物が跋扈する森の中。エルに死なれたらそれはそれは後味が悪かろう。
「抱っこ」
「かしこまりました」
しばし考え、アルドの方に手を伸ばす。
(……ふわぁ)
抱き上げられたことで、首に手を回す形になる。すぐそこに耳があって、じっと見つめた。
他の人はつけていないのに、アルドの耳には耳飾り。前世なら、イヤーカフと呼ばれるタイプのものだ。
戦いの最中邪魔にならないのかなと思ったけれど、耳に密着しているから大丈夫なのかもしれない。
と、ぼそっと付け足したのは、たぶんエルの耳にしか届いていない。
(……やる気なさそうに見えてたんだけどな)
普段、仲間とは距離を開けているように見えていたけれど、彼には彼なりのなんらかのポイントがあるらしい。
たしかに、ここは魔物が跋扈する森の中。エルに死なれたらそれはそれは後味が悪かろう。
「抱っこ」
「かしこまりました」
しばし考え、アルドの方に手を伸ばす。
(……ふわぁ)
抱き上げられたことで、首に手を回す形になる。すぐそこに耳があって、じっと見つめた。
他の人はつけていないのに、アルドの耳には耳飾り。前世なら、イヤーカフと呼ばれるタイプのものだ。
戦いの最中邪魔にならないのかなと思ったけれど、耳に密着しているから大丈夫なのかもしれない。