辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~
やがて、向こうの方から激しい物音が聞こえてきた。
「やれやれ、やる気があるのはいいんだか悪いんだか」
足を止めたアルドは、エルをしっかりと抱え直した。手伝いに行くつもりはないらしい。
「ラスにぃに、狩ってる?」
「うん。狩ってますね」
メルリノがエルの側に残っているのは、護衛係だ。たしかにメルリノが側にいてくれたら安心だ。
しばらく待ったけれど、二人が戻ってくる気配はなかった。集合場所は決まっているので、これ以上は待たずに進む。
「エル、もう少しでブラストビーの巣ですからね」
「はい」
先を行っていたメルリノがこちらに振り返る。エルは、アルドの首にしがみついたままうなずいて見せた。アルドの私生活は、頭から追い払ってしまおう。エルに何ができるというわけでもないのだし。
「アルド、エル、降りたほーがいい?」
「もうちょっとここにいてくださいねぇ」
「やれやれ、やる気があるのはいいんだか悪いんだか」
足を止めたアルドは、エルをしっかりと抱え直した。手伝いに行くつもりはないらしい。
「ラスにぃに、狩ってる?」
「うん。狩ってますね」
メルリノがエルの側に残っているのは、護衛係だ。たしかにメルリノが側にいてくれたら安心だ。
しばらく待ったけれど、二人が戻ってくる気配はなかった。集合場所は決まっているので、これ以上は待たずに進む。
「エル、もう少しでブラストビーの巣ですからね」
「はい」
先を行っていたメルリノがこちらに振り返る。エルは、アルドの首にしがみついたままうなずいて見せた。アルドの私生活は、頭から追い払ってしまおう。エルに何ができるというわけでもないのだし。
「アルド、エル、降りたほーがいい?」
「もうちょっとここにいてくださいねぇ」