辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~
オーブンがなくても、少量ならフライパンでなんとかなるのをエルは知っている。そして、エルには無敵のフライパンがついているのだ。
「ジェナ、クッキー、焼きたい」
すとん、とジェナが魔道コンロに乗った。エルが火をつけようとしたら、ぷるぷると震える。火はつけなくていいらしい。
型抜きしようと思ったけれど、そもそもここには型がなかった。丸い棒状に伸ばしたら、ベティを呼ぶ。
「切ってくれる? このくらい」
了解、というようにベティがふるふると震えた。鞘からするりと抜けたかと思うと、手際よく切り分けていく。
熱くなっているジェナにどうやって並べようかと思っていたら、切られた生地はひょいひょいと自らフライパンに飛び込んでいった。
「おおおお……!」
あとはもうエルの仕事は残っていない気がする。
「ジェナ、クッキー、焼きたい」
すとん、とジェナが魔道コンロに乗った。エルが火をつけようとしたら、ぷるぷると震える。火はつけなくていいらしい。
型抜きしようと思ったけれど、そもそもここには型がなかった。丸い棒状に伸ばしたら、ベティを呼ぶ。
「切ってくれる? このくらい」
了解、というようにベティがふるふると震えた。鞘からするりと抜けたかと思うと、手際よく切り分けていく。
熱くなっているジェナにどうやって並べようかと思っていたら、切られた生地はひょいひょいと自らフライパンに飛び込んでいった。
「おおおお……!」
あとはもうエルの仕事は残っていない気がする。