辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~
先ほど、アルドが便箋を手にうんうんとうなっていたのは、明日王都への使者が出発するからだろう。
月に一度程度、王都からやってくる使者は、辺境伯夫人からの報告書と一緒に、王都で暮らしている家族から騎士団員への手紙や荷物などを一緒に届けてくれる。ドライフルーツや、酒などが送られてくることもあるそうだ。
そして、王都に使者が戻る時には、ロドリゴから夫人への手紙や、辺境の珍しい食べ物、騎士団員達の手紙を持っていくのだという。
(明日までに書かないと間に合わないぞ……頑張れアルド)
焼き上がったクッキーは、網の上で冷ましておいて、その間に保存食を入れるための容器を探す。
「ジャンしゃん!」
「どうしました?」
副騎士団長のジャンは、エルを見ると膝を曲げて目線を合わせてくれた。彼は子供を馬鹿にすることなく、同じ目線で話をしてくれるから好きだ。
「あのね、瓶が、欲しい!」
月に一度程度、王都からやってくる使者は、辺境伯夫人からの報告書と一緒に、王都で暮らしている家族から騎士団員への手紙や荷物などを一緒に届けてくれる。ドライフルーツや、酒などが送られてくることもあるそうだ。
そして、王都に使者が戻る時には、ロドリゴから夫人への手紙や、辺境の珍しい食べ物、騎士団員達の手紙を持っていくのだという。
(明日までに書かないと間に合わないぞ……頑張れアルド)
焼き上がったクッキーは、網の上で冷ましておいて、その間に保存食を入れるための容器を探す。
「ジャンしゃん!」
「どうしました?」
副騎士団長のジャンは、エルを見ると膝を曲げて目線を合わせてくれた。彼は子供を馬鹿にすることなく、同じ目線で話をしてくれるから好きだ。
「あのね、瓶が、欲しい!」