辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~
ジャンに呼びかける時にはちょっと緊張したけれど、欲しいがちゃんと「欲しい」と言えた。ほっとしている間に、ジャンは思案の顔になる。
「瓶、ですか」
「アルド、クッキー、王都に送る!」
まったく要領を得ない説明だったけれど、ジャンはそれで理解した様子だった。
ふむ、とうなずいたかと思ったらエルを連れて厨房の脇にある保管庫に入る。
そこは、いつでも使えるように準備された瓶が並んでいた。たしか、ジャムを詰めるための瓶ではないだろうか。
「この瓶を一つ、渡しましょうね。記録にはつけておきます」
「ありがと!」
エルは重々しくうなずいた。
食品に関しては、試作の分はエルの裁量で使っていいことになっている。アルドに渡すのは、試作のおすそ分けだ。
まあ、残りはロドリゴと三兄弟のお腹に入るのだろうけれど。
「瓶、ですか」
「アルド、クッキー、王都に送る!」
まったく要領を得ない説明だったけれど、ジャンはそれで理解した様子だった。
ふむ、とうなずいたかと思ったらエルを連れて厨房の脇にある保管庫に入る。
そこは、いつでも使えるように準備された瓶が並んでいた。たしか、ジャムを詰めるための瓶ではないだろうか。
「この瓶を一つ、渡しましょうね。記録にはつけておきます」
「ありがと!」
エルは重々しくうなずいた。
食品に関しては、試作の分はエルの裁量で使っていいことになっている。アルドに渡すのは、試作のおすそ分けだ。
まあ、残りはロドリゴと三兄弟のお腹に入るのだろうけれど。