辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~
そう、王都ではミルクモーのミルクも、そのミルクから作られた乳製品も、ブラストビーの蜂蜜も超高級品。王侯貴族の食卓にのぼるぐらいのものである。
「おいしいもの、いっぱい。アルド、頑張る。恋人さんに、これ、あげる。おいしいの、皆好き」
籠から瓶を取り出して、アルドの方に差し出した。
「いいんですか……?」
「アルド、やる気ない。にぃに達、困る」
ロドリゴもジャンも、アルドの態度に思うところはあるのだろうけれど、基本的には静観している。やきもきしているのは、辺境伯家の三兄弟だ。
「……はは」
エルの差し出した瓶を見ていたアルドは、やがて片手で顔を覆ってしまった。瓶を差し出したままのエルはむっとした顔になる。何がそんなにおかしいというのだ。
「お嬢さん、これはありがたく頂戴します。きっと、彼女も気に入ってくれると思う」
「アルドは、へたれ。恋愛、どんとぶつかるの、大事」
「おいしいもの、いっぱい。アルド、頑張る。恋人さんに、これ、あげる。おいしいの、皆好き」
籠から瓶を取り出して、アルドの方に差し出した。
「いいんですか……?」
「アルド、やる気ない。にぃに達、困る」
ロドリゴもジャンも、アルドの態度に思うところはあるのだろうけれど、基本的には静観している。やきもきしているのは、辺境伯家の三兄弟だ。
「……はは」
エルの差し出した瓶を見ていたアルドは、やがて片手で顔を覆ってしまった。瓶を差し出したままのエルはむっとした顔になる。何がそんなにおかしいというのだ。
「お嬢さん、これはありがたく頂戴します。きっと、彼女も気に入ってくれると思う」
「アルドは、へたれ。恋愛、どんとぶつかるの、大事」