辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~
「ただこの家で暮らしているだけだと、この先、あなたを守ることができなくなるかもしれない。あなたの持っている能力は、それほど貴重なものなの」
ジェナやベティのように、物体に宿った精霊と意思を通じることができるのは、精霊と繋がる力を持っている人の中でも特殊なのだそうだ。
今は、エルの能力は調理道具に限られているけれど、もし、これが武器に精霊を宿らせることに繋がったなら。
(炎の剣とか、氷の剣とか?)
エル自身、自分の力の使い方はよくわかっていないけれど、創作物を通じて知っている。たぶん、魔剣とか言われるものを作ることを求められるのだろう。
たしかにそうなれば、エルの力は貴重に違いない。エルさえいれば、魔法武器がいくらでも作れる――可能性がある――のだから。
「あなたの力を悪用するような人達にあなたを任せたくないし、あなたにはずっとここにいてほしいの」
「ずっと?」
ジェナやベティのように、物体に宿った精霊と意思を通じることができるのは、精霊と繋がる力を持っている人の中でも特殊なのだそうだ。
今は、エルの能力は調理道具に限られているけれど、もし、これが武器に精霊を宿らせることに繋がったなら。
(炎の剣とか、氷の剣とか?)
エル自身、自分の力の使い方はよくわかっていないけれど、創作物を通じて知っている。たぶん、魔剣とか言われるものを作ることを求められるのだろう。
たしかにそうなれば、エルの力は貴重に違いない。エルさえいれば、魔法武器がいくらでも作れる――可能性がある――のだから。
「あなたの力を悪用するような人達にあなたを任せたくないし、あなたにはずっとここにいてほしいの」
「ずっと?」