辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~
ジェナの方にちらっと目をやる。パウンド型に入れて焼くのではなく、パンケーキみたいにフライパンに生地を流して焼いてもいけるだろうか。
「ジェナ、できる?」
念のためにたずねてみたら、ジェナはぱたぱたと左右に揺れた。
分厚いパンケーキも上手に焼けるから、たぶん、パウンドケーキの生地もいけるだろう。火が通ってしまえば問題ない。お腹に入れば一緒である。
「お、エル。何作ってるんだ?」
と、覗き込んできたのはラースだ。もう帰ってきたらしい。
「王都に持ってくおやつ作ってた」
「……いいな、それ」
手を伸ばしてきたラースは、計量を終えたばかりのバターをボウルに放り込んだ。彼とも何度もお菓子作りはしているから、もう基本の手順は飲み込んでいる。
「混ぜるんだろ?」
「やってくれる?」
「任せとけ! 俺が一番力持ちだからな!」
「ジェナ、できる?」
念のためにたずねてみたら、ジェナはぱたぱたと左右に揺れた。
分厚いパンケーキも上手に焼けるから、たぶん、パウンドケーキの生地もいけるだろう。火が通ってしまえば問題ない。お腹に入れば一緒である。
「お、エル。何作ってるんだ?」
と、覗き込んできたのはラースだ。もう帰ってきたらしい。
「王都に持ってくおやつ作ってた」
「……いいな、それ」
手を伸ばしてきたラースは、計量を終えたばかりのバターをボウルに放り込んだ。彼とも何度もお菓子作りはしているから、もう基本の手順は飲み込んでいる。
「混ぜるんだろ?」
「やってくれる?」
「任せとけ! 俺が一番力持ちだからな!」