辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~
ラースはもう一人前の騎士だ。エルが見ている前で、あっという間にバターをクリームっぽくなるまで練ってくれた。そこに砂糖と蜂蜜を追加して混ぜ、卵、小麦粉と材料を続けて入れる。
パウンドケーキの生地を作るのには、溶かしバターを使う方法もあるが、ひとつのボウルで混ぜれば洗い物が少なくてすむので、エルはいつもこのやり方で作っている。
と、ラースはここでオーブンを予熱していないのに気づいたらしい。
「オーブン予熱しなくていいのか?」
「ジェナが焼いてくれるです」
ラースが来たのだから、ジェナに頼まないでオーブンを使ってもよかったな、と今さらになって気づく。
だが、ジェナが張り切って魔道コンロに上がっているし、今日はジェナに任せておこう。ジェナが合図したところで、バターを少量投入。そして溶かす。
「んん、いい香りがしますねぇ……ラスにぃに」
パウンドケーキの生地を作るのには、溶かしバターを使う方法もあるが、ひとつのボウルで混ぜれば洗い物が少なくてすむので、エルはいつもこのやり方で作っている。
と、ラースはここでオーブンを予熱していないのに気づいたらしい。
「オーブン予熱しなくていいのか?」
「ジェナが焼いてくれるです」
ラースが来たのだから、ジェナに頼まないでオーブンを使ってもよかったな、と今さらになって気づく。
だが、ジェナが張り切って魔道コンロに上がっているし、今日はジェナに任せておこう。ジェナが合図したところで、バターを少量投入。そして溶かす。
「んん、いい香りがしますねぇ……ラスにぃに」