辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~
「逃げなくても問題ない。エルのことは、俺に任せておけ――許すはず、ないだろう?」
「……私の方でも、根回しはしておかないとね」
不意にロザリアが怖い顔になる。ロザリアのこんな顔を見るのは初めてだった。
* * *
今日の出来事は、エルにはあまりにも刺激が強かっただろう。あんなにもエルが泣きわめいているのを見るのは久しぶりだった。
とりあえずエルはロザリアと共に、一度寝室に行くことになった。子供には昼寝が必要なのだ。
「どうするんですか、父上。俺は、エスパテーラ伯爵家を許すつもりはありませんよ」
ラースが怒りの色を見せている。先程はエルの前だったから、一応自重していたらしい。まったく自重できていなかったのは口にしないでやろう。
「僕もすぐに動けますよ。誰も伯爵家に出入りできないよう結界を張りますか」
「……私の方でも、根回しはしておかないとね」
不意にロザリアが怖い顔になる。ロザリアのこんな顔を見るのは初めてだった。
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今日の出来事は、エルにはあまりにも刺激が強かっただろう。あんなにもエルが泣きわめいているのを見るのは久しぶりだった。
とりあえずエルはロザリアと共に、一度寝室に行くことになった。子供には昼寝が必要なのだ。
「どうするんですか、父上。俺は、エスパテーラ伯爵家を許すつもりはありませんよ」
ラースが怒りの色を見せている。先程はエルの前だったから、一応自重していたらしい。まったく自重できていなかったのは口にしないでやろう。
「僕もすぐに動けますよ。誰も伯爵家に出入りできないよう結界を張りますか」