どうやら私、推しに推されてるみたいです…。
どうしたんだろう…急に…。
後に残された私は、突然の彼らの行動にソっと首を傾げる。
でも、まぁ…春木くんたち色々私の話とか、クラスの女子の話とかしてたし気まずかったのかな?
1人でそう納得していた時。
「委員長、ここなんだけどさ」
と凪音くんが問題集のあるページを示した。
「う、うん。どこ?」
カタンと凪音くんの前の席に腰をおろし、彼から提示された問題を見つめる。
「あ、これはね…」
その後、しばらく凪音くんから尋ねられた問題を答えるというやり取りが続いた。
考えてみたら、こんなに凪音くんと話したのって初めてかも。
1年生の時はクラスが違ったし、2年生になって同じクラスになったものの、クラスメイトとしての距離感だったし…。
「なるほど。やっぱり委員長頭良いな。いつも学年上位キープしてるし俺、実は尊敬してたんだ」
「あ、ありがとう…。でも、筧くんだって、いつも50番以内キープしてるの本当にすごいなって思う。私は部活とか何もしてないから勉強する時間あるだけで…。筧くんの場合はバレー部エースで忙しいのに」