love or die~死亡フラグ回避は恋愛ありえない幼なじみと×××せよ!~

「美玖が昔と比べてどんな風に変わったんだろ、やったらどんな風に変わるんだろとか、ふつーに気になる」
 私の髪の毛を触って来て、自分の口元に持っていくから、慣れてるな、と感じた。

「やっぱチャラい。そんなの、どこでも言ってる感じ」

 と言ったら、甲斐は明らかに不貞腐れた顔になる。

「大和先輩の方がチャラいけどな。あちこちに手出してるの有名」

「知らないし、そんなの。だったら教えてよ、途中で」

 何回大和先輩とキスして死んだと思ってるんだ、と言いたい。

「美玖が好きならしょうがねぇって、思ってたけど。大和先輩にとられるのは、やっぱやだな」

「それ、借りるとか、とるとか、私甲斐のものみたいじゃん」

「オレのだよ」

 甲斐と目が合う。
 冗談を言っているのかと思ったら、真っすぐに見つめてくるので、反応に困った。

「違うよ」

「オレの」

 念を押すようにくり返し言ってくるので、目を逸らす。

「甲斐、マジで、どうしたの?壊れた?」

 変なことを言っているので、本気で心配になって来た。
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