愛する人と暮らす初めての日

「量少ないんじゃない?」


 改めて頼んだものを見るとそんなので足りるのか心配になり、席についてから横に座る彼女に尋ねる。

 食事をして満腹感は得るが、彼女にとって食事は生きるためよりも娯楽としての意味合いの方が強いので、量は関係ないと説明される。


「そうだった。ついそのこと忘れちゃうんだよな」

「私のことを思って言ってくれたんだもんね。ありがとう」

「本当にラブラブね。なんだか羨ましいわ」


 彼女の向かいに座るキャロルが笑顔を浮かべながら言う。
 リーベはキャロルの言葉に首を傾げる。


「らぶらぶ?」

「リーベとリュカがお互いに想いあって、愛し合ってるってことよ」

「私とリュカはらぶらぶ」


 嬉しそうに彼女が呟く。
 そんなリーベは可愛くて抱きしめたくなったが、人前だと嫌がるので我慢する。

 そして嬉しそうにしたまま、たまごサンドに口をつける。一口が小さくて可愛い。
< 22 / 55 >

この作品をシェア

pagetop