愛する人と暮らす初めての日
「そうだ、今度一緒にお洋服見に行きましょ。リーベに似合うの選んであげるわ。服屋さんに行ったら、色んな可愛い服があるのよ」
キャロルの言葉に彼女がまた目をキラキラとさせる。
服を見るのが楽しみなのだろうか。
でも、どうせなら服を選ぶという体でデートをしたい。
「服なら俺と見に行くからいい」
「あら、あなたが女の子の服を選べるとは思えないけど」
馬鹿にした訳でもなく、至極真っ当だとばかりにキャロルが言う。
そんなキャロルに少しいらっとする。
「確かにそういうのには疎いけど、俺だって選べる」
「私の方が最近の流行りに詳しいし、リーベに似合う服も選んであげれる」
キャロルと言い争っていると彼女が不思議そうに尋ねてくる。