愛する人と暮らす初めての日
 床掃除と窓拭きが終わったので、彼女の手伝いをする。

 二人でやると終わるのが早いと思いながら、彼女に感謝を告げる。
 しかしリーベはなんだか不満気な顔をしている。


「やっぱりリュカだけの方が早く終わったんじゃない?」

「そんなことないよ。リーベが一緒にやってくれたおかげで、すごい助かった」

「本当に?」

「うん。本当に」

「そっか。でも、もっと早くできるように私頑張るね」


 真剣な眼差しでそう言う彼女が可愛くて笑みが溢れる。

 そして彼女と手を繋いでイアンの元へ向かう。
 イアンは丁度休憩に入っていたようで、俺達の姿を見つけると近づいてくる。


「よ、お二人さん。今日も仲良さそうだね」

「そんなの当たり前だ。それよりも、掃除当番代わったんだから、昨日言ってた映像をくれ」

「そうだった。ちょっと待ってて。取ってくるから」


 そう言ってイアンがその場から離れていく。
 彼女を見ると、リーベも俺を見ていた。
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