愛する人と暮らす初めての日
 風呂を上りリビングに戻ると、彼女がソファに座っていた。

 リーベと視線が合い、つい目を逸らしてしまう。
 このままでは駄目だと、彼女に視線向ける。
 そして先程のことはなかったかのように話しかける。


「リーベ何してたの?」

「特に何もしてないよ。ぼー、としてた」

「やっぱり疲れてた?」

「ううん、ただすることがなかったから」


 疲れているのなら、今日は休んだ方がいいと思ったがそうではないらしい。

 ならもう少しゆっくり出来そうだと、リーベの隣に腰掛ける。
 無言で嬉しそうにこちらを見てくる彼女と何か話したいと思い、話題を探す。


「そうだ、リーベは本読むの好き?」

「うん、好き。知らないことがたくさん書いてあるから、読んでてすごく楽しい」

「なら俺の持ってるのでよかったら、好きなの読んでよ」

「いいの?」


 彼女の問いに頷く。
 リーベは嬉しそうに笑みを浮かべる。
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