愛する人と暮らす初めての日
　彼女が風呂に入っている間に朝食を作り、ダイニングテーブルに料理を並べているとリーベが風呂から上がってくる。


「ご飯出来たから一緒に食べよう。……って、髪濡れたままじゃないか」


　昨日同期のキャロルに風呂に入れてもらった際に髪に何かしてくれたようで、折角綺麗になった髪を傷ませたくなくて、早く彼女の髪を乾かすことにする。

　使ったタオルと風呂に入る前に着ていた服を持っていたので、それを受け取り彼女をソファに座らせる。


「すごいふかふか」

「そうかな？　普通な気がするけど、リーベが気に入ってくれたならよかった」


　座ると、彼女がソファの感触を楽しむように手で押していた。

　そんな姿も可愛いと思いながら、先程受け取ったタオルで出来る限り優しく髪を拭いていく。
　自分の髪なら適当にやればいいが、彼女の髪は雑に扱いたくなくて丁寧に拭く。
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